MCTオイルはランナー向きだけではなく一般中高年向きだった。

有酸素運動とMCT

MCTオイルはランナーだけではなく、糖質ダッシュ系と言うのか、ボディビルダー系と言うべきか、にも効果的なんだと過日記述しましたが、中高年にとっても役にたつ情報がありましたので紹介したいと思います。

その前にランナー向きに効果的だということを、もう少し掘り下げたいと思います。

身体のエネルギーの源は糖質と脂質。はよく言われるところ。細胞単位に目を向けて、それらが実際に化学反応(代謝)している場所が、細胞質やミトコンドリア。ランナーなど持久系運動にはこのミトコンドリアでの代謝が重要だと言われています。

  • (糖質/肝臓や筋肉で貯蔵)グリコーゲン→ミトコンドリアで代謝→ATP→ADP→エネルギー発生
  • (脂肪/中性脂肪で貯蔵)脂肪酸→ミトコンドリアで代謝→ATP→ADP→エネルギー発生

【雑学ネタ:ATPはリンが3個、ADPはリンが2個。リンが1つ外れるとエネルギーが生まれ、逆にくっ付くとエネルギーが蓄えられる。私は高校の化学は化学式覚えられなくて苦手でしたが。でも今更学習ですが、走る、体を動かす、目に見えることを細胞レベルで考えてみると面白いものですね。】

ゆっくり走っている分にはいいですが、次第にスピードを上げていくと「ぜいぜいはあはあ」息がきれる。これは細胞レベルだとどういう状況でしょうか?

これは、全身持久力の記事でも触れましたが、エネルギー代謝で必要とする酸素供給が追いつかなくなっている状態。

逆に言うと、スピードをもっと上げても「ぜいぜいはあはあ」させないレベルに持っていくためには、ミトコンドリアを働かせ、もっと有酸素運動状況を作れば良いのです。無酸素運動に切り替わる(AT値)、あるいは血中乳酸濃度が一気に上がる(LT値)をもっと遅くすればいいわけです。

そのためにはトレーニングが最も有効だと思うのですが、ここで一役買うのがMCTオイル。ミトコンドリアの活性に貢献しているんだというレポート(データ)があったので引用して紹介します。

スポーツと「MCT」

ミトコンドリアをご存知でしょうか?「理科の授業で聞いたことはある」という方が多いかもしれませんね。実はこのミトコンドリア、細胞の中で酸素を使ってエネルギーを作り出す、いわば有酸素運動の際の発電所のような働きがあります。ミトコンドリアは脂肪酸を取り込んでエネルギーに換える働きがあるため、脂肪酸の利用を高める上で重要な役割を担っています。中鎖脂肪酸を継続摂取したマウスの骨格筋では、ミトコンドリアの量と相関があるとされる酵素活性(クエン酸合成酵素はそのうちの一つ)が上がっており、これが持久的運動のパフォーマンス向上に役立っている可能性があります。

https://www.nisshin-mct.com/contents/page200.html

中高年とMCT

産学連携による研究レポートからの引用です。

中鎖脂肪酸トリグリセリドと中強度の運動の組み合わせが健康な中高年者の筋力を高めるかどうかを評価するランダム化二重盲検対照試験

身体的な虚弱やサルコペニアの予防には、十分な栄養摂取が推奨されています。特に、中鎖脂肪酸(MCFA)は、介護施設入居者の筋力に重要であることが報告されています。しかし、虚弱リスクのある健康な成人に対するMCFAの効果は不明のままです。そこで、低BMIの健康で座りがちな中高年成人を対象に、12週間の中鎖トリグリセリド(MCT)摂取とウォーキングが筋肉量と機能に及ぼす影響を調査する無作為化プラセボ対照試験を実施しました。オクタン酸とデカン酸の摂取量が異なる3つのMCT摂取群を対照群と比較しました。12週間後、すべての群で膝伸展筋力が増加し、すべてのMCT摂取群の増加は対照群よりも有意に高かったです(p < 0.05)。握力は、MCT 6 g/日摂取群でベースラインから有意に増加しました(p < 0.05)。有酸素運動とMCT摂取の組み合わせは、筋肉のエネルギー産生を改善できるため、筋力の低下を防ぎ、筋力の増加を促進するのに効果的である可能性があり、それによって虚弱性やサルコペニアのリスクが高い中高年の健康維持に貢献します。

・・続く

https://www.mdpi.com/2072-6643/15/14/3275

論文タイトルにある中鎖脂肪酸トリグリセリドとは、まさMCTオイルのこと。

低BMIの健康で座りがちな中高年成人を対象(60〜75歳)にMCTオイルを摂取するととともに中強度のウォーキングを行うというもの。比較対象として一般的なキャノーラオイルを摂取するグループを設定する。結果は、膝伸縮強度が、比較対象と比べ、8週間後から有意に12週間後にはその差が顕著に現れた。という研究データです。

また認知症という観点で言うと、脳のエネルギー源は「唯一」糖質(ブドウ糖)なので、糖分摂ることが欠かせません。と砂糖関連企業のweb記事をよく見かけます。

一方で、近年では、認知症は、老化の進行によってブドウ糖をうまく消化できないことも要因だと言われていて、ブドウ糖に代わる第二のエネルギー源「ケトン体」が有効だと・・・。このケトン体を効率よく作ってくれるのがMCTオイルだと・・・。油関連企業のweb記事でよく見かけます。

なのでMCTオイルは、フレイル、認知症の予防という点でランナーではない中高年のための元気術としても有効な代物だと言えるのではないでしょうか。

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