「走る」と老ける?若返る?

「酸化」「活性酸素」「紫外線ダメージ」――これらの言葉を聞くと、なんだか不安になりますよね。人間は生きている限り、どうしても活性酸素を発生させ、細胞を傷つけてしまう酸化現象に直面します。そのため、ランニングが活性酸素の増加を招き、老化を促進するという話もちらほら聞きます。過度なトレーニングは怪我や身体へのダメージをもたらし、健康を損なう可能性さえあります。また、ランニングが寿命を縮めてしまうという研究データさえもあるようです。
しかし、実際にランニングをしている人は10歳若々しく見えるというデータもあるのです。では、「走る」とは老けるのか?それとも若返るのか?その前に、少し筋肉について触れてみましょう。
近年よく耳にする「ロコモ」――これは、立ったり歩いたりすることが難しくなる運動機能の低下を指します。高齢者だけでなく、最近ではゲームやスマートフォンの過剰使用によって子供たちにも見られる状況です。筋肉が衰えると、将来的に介護が必要になるリスクが高まり、「健康寿命」が脅かされます。
一般的に、年齢とともに筋肉量は減少し、50代後半から急激にその減少が進みます。私自身もその真っ只中にいるわけで、筋力を維持することが重要です。年を取ると足腰が弱くなると言われ、65歳以上の転倒による死亡者数は毎年1万人近くに上り、交通事故の4倍にもなると言います。そのような事態に陥れば、「老化」どころではありませんね。
そこで、ランニングによる足腰の強化は筋肉量の減少を防ぎ、老化を予防するのに役立つと言えます。幸いにも、筋肉は年齢を問わずトレーニングによって増やすことができます。中高年にとっても、適度なランニングや筋トレは若返りに効果的です。特に、足の動きを支えるインナーマッスル大腰筋などの腸腰筋を鍛えることが重要です。

この腸腰筋が衰えると日常での足を上げる動作がままならくなり、ちょっとした段差で躓いて転んで寝たきりになったり、最悪は死亡につながってしまうわけです。
そしてなぜ、走る人は10歳若く見えるのか?「筋肉」と言う視点で、私見ですが以下の点が挙げられます。
- 有酸素運動も適度であれば血流を増やし筋肉に必要な栄養が届く。これにより新陳代謝が進み老廃物が排出され細胞1つ1つが新しく生まれ変わる。
- 顔見なくても、大体後ろ姿で年代が想像つきますよね。加齢によって筋肉量が減る分以上に脂肪がつく。そうすると全体的に垂れ下がって身体のカタチが年相応になる。でもランナーって脂肪より筋肉量が多いので、割と後姿は(も?)若々しいですよね。
- ロコモでも触れた通り、筋力が落ちると、1つ1つの動作が遅くなる。歩くスピード、起き上がるのも手を伸ばすのも。これも筋力があれば動きが若々しくなる。
ランナーってそもそも健康志向目的だったり、記録目指す人にとっても、食事や生活習慣に気を配る傾向があります。だから走ること自体が若返りの手段となったりするんですね。
走ることがダイエット目的の人、健康志向の人、記録を狙う人、ただかっこよく見せたい人、それぞれのやり方で、過度なトレーニングによる活性酸素に気をつけながら、ランニングで大いに足腰を鍛えて若返りましょう。
走って老ける?若返る?これは一概に言えるものではなく、走ることのメリットデメリットを意識しながら、適切なトレーニングを行い、健康維持したいものです。100歳でも90歳に見られるように・・・

